体重が重くなると腰、股関節、膝に大きく負担がかかります。
なぜかと言うと肥満体型の方は、反り腰になりやすいという特徴があります。 反り腰とは、腰椎の前弯(腰の反り)が強くなっている状態を指します。
肥満体型でお腹がぽっこりと出ていると、お腹の重みを支えるために腰をそらせた姿勢になる場合が多く、結果的に反り腰になりやすいです。
反り腰は、腰や背中の筋肉が常に緊張した状態になり、腰への負担が大きくなってしまい緊張状態が続くことで筋肉が硬くなり、血流が低下し、腰痛につながると言われています。
それから股関節は骨盤と下肢のつなぎ目であり、体重の重みがかかる関節です。
特に歩く時は、片足に重みがかかるためさらに負荷が高くなります。 通常の歩行時には、体重の3~4.5倍、ジョギング時には体重の4~5倍、階段の上り下りには体重の6.2~8.7倍という負荷がかかります。
例えば、体重70kgの人なら、歩くだけで股関節にかかる負荷は210~315kgにもなるのです。 体重が重ければ重いほど、股関節にかかる負荷が高くなります。
日常生活を送る上で体重が重いまま歩き続け変形性股関節症が進んでいくと、痛みや関節可動域制限が進んでいきます。
私たちが日常生活で、歩く、立つ、座るなどの動作がスムーズにできるのは、膝の関節が正常に機能しているからです。人が歩くときには体重の2〜3倍、階段の上り下りをするときには6〜7倍もの負荷が膝にかかっています。つまり、体重が重くなるほど、膝にかかる負担も大きくなるわけです。
肥満の人は膝にかかる負担が大きく、クッションの役目を果たしている軟骨がすり減りやすくなります。その結果、骨同士がぶつかりあって炎症を起こし、膝痛が生じるのです。
また、太っている人の膝は内側に余計な負担がかかり、O脚傾向になります。O脚が進むと、内側の軟骨がすり減って、ますます関節の内側に負担がかかります。膝への負担を軽減するために、適正な体重を保つことが大切です。
上記の事から適切な体重管理を心掛けることは症状がのある方には大切なことです。
ダイエットで体重減をしましょう。
肥満で負担が大きくなっている場合、体重を減らして負荷を小さくすることが有効だと考えられます。 食習慣の乱れや、運動不足を自覚している場合には、ダイエットに取り組んでみるとよいでしょう。 食習慣の改善と適度な運動を行い「消費カロリー>摂取カロリー」を継続することで、体重は徐々に減っていきます。また、運動で各部位の筋力をアップすることで代謝もあげ運動機能と筋力を上げていくことで痛みや症状の軽減につながります。 ただし、激しい運動は症状を悪化させる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。
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