なぜ肩こりになってしまうの?
肩こりは、現代人の数多くの方が感じている症状であり、首、肩周りの不快感と頭が重く感じるなどの症状が一般的です。
肩こりとは、首から肩の筋肉が使いすぎや同じ姿勢でいることにより固まってしまい、血行不良を起こしている状態です。こうした硬い状態が続いていると、吐き気を伴う頭痛や目眩、首から手にかけての痺れ、集中力の低下、気分が悪いなど、さまざまな症状を伴うこともあります。
例えば、長時間のデスクワーク、パソコンやスマホの使いすぎなどによって頭や腕を支えるため、肩に大きな負担をかけています。このような生活週間が続くと次第に筋肉が固くなり、ゴリゴリとしたいわゆる「こり」が出来ます。そうなると身体の血行や循環が悪くなり、他の様々な症状が表れてくるのです。
生活習慣や労働環境などといった日々の暮らしのなかで、無意識のうちに肩こりの原因を作り出していませんか。まずは肩こり痛を引き起こす大きな要因である生活習慣を見直すことから始めましょう。日々の習慣を改善することで肩こり痛の予防につながるので、いくつかセルフケアをご紹介します。
肩こり解消のセルフケアについて
セルフケア① ストレッチ(柔軟体操)
セルフケアをするにあたり、まず行うべき事はストレッチ(柔軟体操)です。肩こりは筋肉が硬くなることによって痛みが出るので、首や肩まわりのこわばった筋肉を、ストレッチでゆるめましょう。ポイントは痛みの出ない範囲で止めることと、ゆっくりとした動きで行うことです。そして1番大事なことは、毎日繰り返し行うことです。痛みが無くなったとしても、ストレッチは継続的に行う方が痛みの予防につながります。繰り返し毎日行うことで関節の可動域が広がり、症状が緩和しやすくなります。ストレッチで不調が緩和されれば、ウォーキングや筋トレなど運動意欲が高まってアクティブになるという好循環も期待できるでしょう。
セルフケア② 良い姿勢の意識を高める
2つ目は、良い姿勢の意識を高めることです。デスクワークなどで作業に集中していると、つい同じ姿勢のまま長時間過ごしてしまうことも多いと思います。しかし、長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなり疲労物質が蓄積されて肩こりが悪化してしまいます。30分に1回程度は、伸びをしたり、歩いたり、体を動かすように意識してみましょう。ここで普段のストレッチを行うことも効果的なので是非行ってみてください。
セルフケア③ 患部を温めること
3つ目は、患部を温めることです。筋肉は冷えることによって固まりやすくなり、症状を悪化させます。患部を温めることで血行を促し、筋肉のこわばりを取りましょう。蒸しタオルや使い捨てカイロを肩にあてたり、ゆっくりとお風呂に浸かって温めたりすることで、ご家庭でも簡単に実践することができます。ただし、カイロなどを長時間使用していると低温やけどになる恐れもあるため注意が必要です。特に肩こりがひどいときは、肩周辺の感覚が鈍くなっていることがあるので十分に注意してください。
また、目を休ませることも肩こりに関係してきます。眼精疲労は、肩こり痛だけでなく頭痛や倦怠感など、さまざまな不調を招く要因になります。読書やパソコン・スマホの使用など、目の負担が大きな作業をするときには長時間続けず、適度に目を休ませるようにしましょう。
セルフケア④ 適度な運動や体操
最後に、ある程度痛みの症状が収まってきたら適度な運動や体操をすることをオススメします。運動をしないと、血行が不十分となり、筋肉が固まる原因となります。また、運動不足で筋肉の量が減ると、肩こりが起きやすくなってしまいます。今ある筋肉量を増大させることが望ましいですが、維持させることも難しいため、なるべく体を動かしましょう。適度な運動は血行を促し、肩こりの解消につながります。痛みの感じない範囲で、体を積極的に動かすように意識をしていきましょう。