頭痛にはいろいろな種類がありますが、代表的な頭痛タイプは、首や肩周りがこって血流が悪くなることで起こる緊張型頭痛と、脳表面の血管が収縮・拡張することで起こる片頭痛と、の2タイプです。
片頭痛とは?
頭の片側または両側にズキンズキンと強い痛みが起こる「片頭痛」は、脳の血管が拡張して脳神経の1つ、三叉神経が刺激されることで起こると考えられています。
起こるきっかけは、ストレスや肩こり、高温多湿による脱水、気温や気圧の変化、空腹、女性ホルモンの変化、光、騒音、アルコールなど様々です。
片頭痛のセルフケア
血管が拡張して痛みが起こる片頭痛の場合は、冷やすことで痛みが軽減されることが多いです。痛みを感じたら、こめかみの脈打つ部分を冷却シートや氷枕などで冷やしてみてください。片頭痛は、体を動かすと痛みが助長されます。光や音などの刺激も避け、安静にして過ごしましょう。ちなみに、痛み始めには血管を収縮させる作用のある、カフェインを含んだコーヒーなどを摂ると、痛みが緩和されることがあります。
緊張型頭痛とは?
もう一つの「緊張型頭痛」とは、男女問わず幅広い年齢層に見られる日本人で最も多い頭痛です。頭の両側をギューッと締めつけられるような頭痛です。
緊張型頭痛は多くの場合、身体的ストレスと精神的ストレスが重なることによって起こると考えられています。
身体的なストレスとは、パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けることや運動不足などにより、首や肩の筋肉が収縮して血流が悪くなる状態です。首肩周りの血流が悪くなると血管や神経を圧迫してしまい、脳への循環が阻害されます。すると循環障害として頭痛が起こるというわけです。
そしてもう一つの精神的ストレスとは、何か緊張するようなことや不安なことがあることにより筋肉が緊張しやすくなります。これは緊張型頭痛を慢性化させる恐れがあり、メンタルに相当な負荷がかかっていると重症化しやすいです。
緊張型頭痛のセルフケア
精神的な疲れを癒し、気持ちをリフレッシュさせる趣味やリラックス方法を見つけることが大切です。
また、適度な運動は、体をほぐし気分転換にもなるのでおすすめです。デスクワークやスマホ操作など、長時間の同じ姿勢、特にうつむき姿勢は、首や肩の筋肉のこりを招きます。
背筋を伸ばして、あごを引く姿勢を心がけましょう。デスクワークの合間には休憩をとり、 伸びをしたり、歩いたりするなど、体を動かしましょう。また、ストレスがたまらないように自分なりの解消法を実践したり、ぬるめのお風呂にゆっくりつかって筋肉のこりをほぐしたりすると良いでしょう。
まとめ
「偏頭痛」でも「緊張型頭痛」の場合でも、まずは自分の頭痛はどのような要因で悪くなっているかを理解することが重要になります。頭痛が出たときの痛みの強さやその前後の様子などを日々記録していくことも改善策を取る上では必要になってきます。自分の頭痛のタイプが分かったら、薬を飲むことだけでは根本的な解決にはならないので自分の体と環境に向き合ってみましょう。